コロナ禍の影響で、いつもより2カ月ほど遅れて「入社」した新入社員の話を多く聞く。そんな彼らに、ぜひ覚えておいてほしい仕事のコツがある。それは、「2日前の80点は、締切日の95点に勝る」だ。完璧を目指さず、「まずは80点!」で仕事に臨むと、上司や先輩にとっても、自分にとってもさまざまなメリットがあるのだ。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)
コロナで新人の「入社」は2カ月遅れ
今年は「7月病」か?
例年、多くの日本企業で4月に新卒者が大量に就職する。そして5月は、会社にいまひとつうまく適応できずに悩む新入社員が出てくる、いわゆる「5月病」の時期だ。
ところが、今年は、新型コロナウイルス感染症の影響でいささか様子が異なる。4月に一応入社はしたものの、そのまま自宅待機ないしテレワークに突入。オフィスに本格的に出社できるようになったのは5月下旬の緊急事態宣言明けからか、6月に入ってから、という新入社員さんの話を多く聞く。
「6月になって、やっと歓迎会をやってもらって、本当に入社したのだなという実感が湧きました」といった初々しい話もあった。
すると、7月を迎える今くらいが、例年でいうと「5月病」の時期に当たるかもしれない。