米動画配信サービス大手ネットフリックスは30日、保有する現金の2%に当たる1億ドル(約107億円)を、主に黒人コミュニティーに従事する銀行やクレジットユニオンに移すと表明した。これら金融機関の融資能力の向上を狙う。5月25日にミネアポリス警察に身柄を拘束されて死亡したジョージ・フロイドさんの事件を受けて、社会正義や人種間の平等を推進する団体を支持する企業が増えた。ネットフリックスも黒人アーティスト、黒人ビジネス、権利擁護団体の支援に既に500万ドルの寄付を約束している。ネットフリックスは今後寄付にとどまらず、黒人コミュニティーにサービスを提供する複数の金融機関に資金を移動させる。この日のブログでは連邦預金保険公社(FDIC)のデータを引用し、黒人が所有・運営する金融機関が商業銀行資産の1%を占めるにとどまっており、資本へのアクセスの欠如によって不利になっていると指摘した。
米ネットフリックス、黒人向け金融機関を支援
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