ドナルド・トランプ米大統領が情報当局と敵対的な関係にあることが大きな障害となっている。情報当局者は国家安全保障上の脅威について、大統領や国民に対して率直に話しづらい状況にあり、特にロシア絡みの話題は火種だとみられている。現・旧当局者が明らかにした。情報当局者が北朝鮮の核開発やロシアによる選挙干渉などの脅威について歯に衣着せず報告すると、トランプ氏はツイッターを連発して一斉攻撃したり、水面下で叱責したりして、最終的には「忠誠心が足りない」とみる高官を解任しているという。足元では、ロシアがアフガニスタンの反政府勢力タリバンに懸賞金を提供して米兵殺害を促したとの疑惑が浮上したことで、トランプ氏が耳にしたくないであろう機密情報を伝えることの難しさが改めて浮き彫りになった。