北朝鮮がコロナで鎖国
経由国中国の感染状況を様子見か
海外の北朝鮮専門メディア「NK NEWS」は6月25日、「北朝鮮が10月のマスゲーム開催へ向けて準備を始めた」と報じた(※1)。同ニュースは信憑性があるソースとして研究者や学者の間で定評があるサイトだ。
※1 Preparations underway for October mass games, North Korean media says
北朝鮮は、1月22日、新型コロナウイルス感染対策で外国人観光客受け入れを全面停止。それも22日の発表後、即日実施という異例のスピードだった。2月1日までには国境を接する中ロとの国際列車、空路の運行も完全停止し鎖国状態へ入った。
6月中にビジネス往来限定で国境封鎖を解除との情報もあったが、現時点でビジネス往来も再開させていない。
コロナ禍前時点で、北朝鮮訪問者のおよそ95パーセントが中国を経由している。国連制裁が強化される前は、マレーシアからのチャーター便など、中国以外からの直便が運行されることもあった。しかし、現在は中国経由での訪朝が主な入国ルートとなる。そのため、国境封鎖を解除するか否かについては北朝鮮一国では判断できず、経由地中国の感染状況や国境次第といえるだろう。