プジョーe208プジョーe208 2020年に日本でも発売予定のピュアEV 航続距離は約350km 価格:389万9000〜423万円Photo:PEUGEOT

欧州の各国政府が
ECVの普及を後押し

 欧州でコンパクトクラスの電気自動車(EV)が続々と登場し始めた。EU(欧州連合)は2021年から、自動車メーカーの平均CO2(二酸化炭素)排出量を走行1km当たり95gに規制。規制が守れない場合はペナルティ(罰金)を科す。これを回避するため、各社は電動車の開発を進めていた。その成果として、グループPSA(プジョー/シトロエン/オペル/ボグソール)、FCA(フィアット・クライスラー)などが2020年モデルとしてEV販売を開始。また、VWはID.3の受注を6月から始めた。

 排出ガス規制に対応するために車両の電動化を急ピッチで進めてきた自動車業界だったが、今年になって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延という大打撃を受けた。自動車産業をバックアップするために、各国政府はECV(エレクトリカリー・チャージャブル・ビークル=外部充電で走行できる車両。欧州ではこう呼ばれるようになった)への支援を行う方針を示し始めた。これがECV普及を後押ししそうだ。

 ACEA(欧州自動車工業会)によると、今年第1四半期(1~3月)、EU15カ国およびEFTA(欧州自由貿易圏=アイスランド/ノルウェー/スイス)、英国の18カ国で販売されたBEV(バッテリー電気自動車)は12万7000台、前年同期比57%増だった。乗用車市場全体がCOVID-19に対応するための外出制限などで同27%減だったのに対し、BEVは好調だったのだ。また、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)も9万6000台が売れ、同120%増と好調だった。BEVとPHEVを合計したECVの販売台数は22万3400台に達した。