ウイズコロナ時代の生き方とは

本間真二郎「感染を恐れない暮らし方」(講談社ビーシー/講談社)著者の本間真二郎医師

「全てを免疫力の影響にすることはできませんが、新型コロナウイルスに感染する人は、免疫力が落ちているという表現をしてよいと思います。免疫力がしっかりしている人は、今回の新型コロナに関してはほぼ感染しておりません」

 そう語るのは、米国立衛生研究所でウイルス学とワクチン学の研究に携わり、その後札幌医科大学で新生児集中治療室(NICU)の室長を務め、現在は栃木県那須烏山市にある七合診療所所長の本間真二郎医師だ。

 世界では新型コロナウイルスの感染者が1日10万人単位で増加し続けている一方、日本では緊急事態宣言によって自粛生活を強いられた人々が、宣言解除とともにこれまで遅れた分を取り戻すべく、仕事にプライベートにと街に繰り出し始めた。その結果、いわゆる「夜の街」で感染した若者が増加したが、彼らの多くには症状がほとんど出ていないのだ。ウィズコロナ時代とは、まさに今の東京の状況であり、感染を最少減に抑えて経済との両輪をうまく回していくためには、避けることのできない通過点なのだろう。

 新型コロナウイルスの特徴が明らかになってきたとはいえ、発生から半年経っても対処法は相変わらず「三密」を避け、うがい、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスといったところだが、実際にこうした生活を続けていくと、人間が本来持っている自然治癒力が弱くなってしまうのではないかという心配の声も上がっている。

 子どもたちの体力が落ちているといわれ、大人もテレワークなどで外に出る機会が減り、体力はもちろん、免疫力も弱くなっているのではないかという指摘もある。そこで、感染を恐れることなく、免疫力を高める生活をするべきだという主張をしている本間真二郎医師に、来るべきニューノーマル時代のライフスタイル、「感染を恐れない暮らし方」(講談社ビーシー/講談社)とは、どういった生活を心掛ければよいかを聞いた。