投信が向いているのはどんな人なのか?
では、投信はどんな人に向いている金融商品なのでしょうか?
投信がもっとも適しているのは、
・この先の人生を送るうえで「老後資金を準備したい」といった長期的な目標があり、その目標に向かってお金を増やしていきたいという意志がある人
・「お金を取り崩しつつも、長い人生のためにきちんと運用していきたい」と考えている人
です。
資産運用先進国アメリカでは、個人投資家はたいてい、きちんとしたマネープランを立てて資産を運用しています。
人生の目標は人によってさまざまですが、どの目標も、短くても5年以上、長い場合は20~30年という投資期間を見込んで目標を立てています。
このように、長期的な目標が見えているときにこそ、投信は威力を発揮する金融商品なのです。
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『「iDeCo」で自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)など多数。