先週発生したツイッターのハッキング事件は同社の長年のセキュリティー問題を露呈させた。その発端は、ほぼ全てのインターネット利用者にとっておなじみの「パスワードの再設定」だった。ハッカーは「ソーシャルエンジニアリング(人間の心の隙や不注意に付け込んで情報を盗む手法)」を利用してツイッターの従業員を操るなどし、45件のアカウントのパスワードを所有者が気づかないうちに変更していた。ツイッターやセキュリティー専門家、ハッカーの仕事仲間の話で明らかになった。攻撃は数時間に及び、前米副大統領で次期大統領選の民主党候補に内定しているジョー・バイデン氏や米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)ら著名人のアカウントが乗っ取られ、暗号資産(仮想通貨)詐欺に利用された。
ツイッターのハッキング、背後にアカウント売買市場
従業員を利用した攻撃は長年の懸念に
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