あるウェブサイトでは犬用のグッズを扱っていると宣伝していた。花を扱っているというサイトやインテリアを宣伝しているサイトもあった。検察によると、実はこれらのサイトは全て、大麻やデザイナードラッグの代金の支払いを処理するためのダミーだという。米国の司法省と連邦取引委員会(FTC)は最近、合法を装ったウェブサイトを利用して金融会社をだまし、好ましくない購入品の代金の支払いを処理させたとして個人や企業に対して刑事、民事で訴訟を起こしている。こうした手法はクレジットカード・ロンダリングやトランザクション・ロンダリングと呼ばれることが多い。裁判所の文書や事情に詳しい複数の人物によると、銀行や、ビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレスなどの決済ネットワークは薬物などの違法な商品の購入代金を知らないうちに処理しているという。新型コロナウイルスの世界的流行でさらに勢いを増している電子商取引(EC)ブームが、ECのためのインフラを目的とは違った形で活用しようとしている組織を引き付けている。
ニセ通販サイト、薬物代金決済の隠れみのに
米国で、大麻やデザイナードラッグの代金の支払いを処理するためのダミー通販サイトを利用して金融会社をだます手口が横行
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