「忙しい」が口癖の人が今すぐやるべきことは「海外旅行」。その驚きと納得の「理由」とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「海外旅行」に行こう
「忙しい」が口癖の人が多いですよね。
そんな人が今すぐやるべきことがあります。
それは、「海外旅行」です。
忙しい人ほど、「そんなの無理だ」と言いそうですよね。
でも、それではダメなのです。その「理由」として、コスタリカの夕日の話をしましょう。
「コスタリカの夕日」の話
もう何年も前、私はかなり慌ただしい生活を送っていた。
夜は大学院に通い、昼間はフルタイムで働き、残りの時間をプロのアスリートになるためのトレーニングに費やしていた。
2年半の間、生活のほぼすべての瞬間に予定が入っていたよ。
卒業したとき、仕事を辞めて夏休みを取った。
秋から始まる新しい仕事も決まっていたので、友人とコスタリカに行くことにした。彼もちょうど学校を卒業したばかりだった。
1ヶ月かけてコスタリカ中を旅したよ。
熱帯雨林をハイキングしたり、野生動物を見たり、未知の文化にどっぷり浸かったり……。
最高だった。
数え切れないほどの刺激を受け、とにかく気楽で楽しい時間だった。
ある日、私たちは丸太に座って新鮮なマンゴーを食べながら、信じられないほど美しいビーチに打ち寄せる波を眺めていた。
午後は、まるでお風呂のように温かい水の中で、完璧な波に乗ってボディサーフィンをした。
日暮れになると、ゆったりした気分で、太陽が沈むにつれて空が鮮やかな青からピンク、オレンジ、そして赤へと変わっていくのを眺めていた。
「夕日」が教えてくれたこと
その景色をすべて目に焼き付けているうちに、気づいたんだよ。
この2年半、人生のあらゆる瞬間を綿密に計画していたときも、この光景が毎日繰り返されていたということに。
楽園は、飛行機で数時間と、舗装していない道路を少し走れば、そこにあった。
なのに私はその存在すら知らなかったんだ。
それだけじゃない。
楽園は、私が忙しかった2年半の間、そこに存在していただけでなく、何十億年とはいかなくても、何百万年もの間、そこに太陽が沈み、波がその浜辺に打ち寄せていたんだよ。
そんな考えが押し寄せてきて、自分がとてもちっぽけに感じられた。
抱えている問題やストレス、将来への不安など、あらゆることがまったく取るに足らないものに思えた。
私が人生で何をしたか、しなかったか、決断が正しかったか、間違っていたか、あるいはその中間だったかにかかわらず、これらすべては、自分がこの世を去った後もずっと続いていくのだと気づいたんだよ……。
私はそこに座って、信じられないほどの自然の美しさと壮大さを目の当たりにし、自分の命はもっと大きな何かのほんの小さなかけらなのだと悟った。
そして、ある考えに突き動かされた――。
だったら、自分はなぜここにいるのか?
もし私が重要だと思っていたすべてのことが実際には重要でないなら、一体何が重要なのだろう?
私が存在する理由とは何なのだろう? 自分はなぜここにいるのか?
海外旅行に行き、「夕日」を見よう
以上が、海外旅行に行くべき理由です。
人生は素晴らしい物語である。
ただ、ときどき自分が作者だということを忘れてしまう。
私たちは何でも好きなように書けるのに。
だからこそ、一度、ゆっくりと時間をかけて、自分と向き合いましょう。
そのために、まずは「海外旅行」なのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




