11月の米大統領選まであと100日を切った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景に、ジョー・バイデン前副大統領とドナルド・トランプ現大統領は有権者の予想からほとんどかけ離れた選挙戦を強いられている。こうした現状がどんな結果をもたらすかは不明だが、最近の世論調査は民主党の挑戦者に心強い朗報となる。リアルクリアポリティクスが実施した世論調査の平均値によると、バイデン氏の支持率はトランプ氏を9ポイント近く引き離している。コロンビア大学のロバート・S・エリクソン氏とテキサス大学オースティン校のクリストファー・レツィエン氏が集計した過去の世論平均値によれば、大統領選のこの時期にこれほどの差が開いたのは、ビル・クリントン大統領が再選を目指した1996年以来のことだ(政治学者の両氏による日々の調査平均の算出方法は、リアルクリアポリティクスとやや異なるものの、統計は今年の選挙戦を比較する上で妥当な基準値となる)。
トランプ対バイデン支持率を読む 大統領選まで100日
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