米マサチューセッツ州ブルックラインの臨床心理士、ジェニー・バーツさん(50)は3月27日、熱と頭痛、息切れで目を覚ました。4カ月たった今もまだ体調は悪く、倦怠(けんたい)感や副鼻腔痛、かすみ目、胃腸不良、手の痛みやしびれに悩まされている。嗅覚も数日おきに失われる。バーツさん自身も主治医も、これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の長期的な症状だとみている。バーツさんが病気になってから1週間後、夫がコロナの検査で陽性判定を受けた。しかし、バーツさんが受けた4度の抗体検査は陰性判定で、3月末に救急救命室(ER)で受けた診断テストの結果も陰性だった。バーツさんは最初のコロナ感染から数カ月たっても症状や後遺症が続いている数千人の長期患者の1人だと自身も主治医もみている。その多くは検査で感染が確認されているが、検査で感染を裏付ける結果が出ていない長期患者も大勢いると一部の医師は考えている。
コロナ長期患者の苦悩、不安定な検査に翻弄され
ウイルスが検出されず、入院できないケースも
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