これまで感染を封じ込めてきた地域も含めて、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が再燃している。新型コロナ感染症(COVID-19)のリスクは当面のあいだ排除できず、制御する以外にないことが明らかになっている。つまり、米国人はどれほどのリスクを許容すべきかを決めなければならない。今秋の学校再開を巡る議論が示すように、それは単純なことではない。活動の再開は必然的に、感染に弱い人々を脅威にさらすリスクを伴う。多くの親や教師、地元のリーダーは、そうしたリスクは許容できないと結論付けている。ただ、エビデンスを現実的な視点で見れば、学校閉鎖を続けても大して安全性が高まるわけではないことがうかがえる。新型コロナ感染症は季節性のインフルエンザに比べ、子どもへの危険度は低い。教師は他の労働者より感染しやすいというわけでもない。一方、学校閉鎖の継続は子どもの教育や心身の健康、働く親の生計に至るまで、その他のあらゆる代償を伴う。
コロナ感染リスク、どこまで許容するか
ウイルスは消滅せず、米国人は冷静に判断を
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