和製コンサル会社が語る、「デジタル変革」で失敗しない最も大事な心得Photo by Kazutoshi Sumitomo

 私の役割は、アビームがこれまでの40年間で培ってきた基盤をさらに発展させることです。その視点で考えると、コロナ禍はチャンスでもあります。コロナショック下の現在は、どの企業も、生き残りをかけて今までやってきたことを振り返り、新しい打ち手を考える時期でしょう。

 私自身も、アビームの「組織の力」をさらに高度化・多様化していくことで、自分たちの持つ強みを見直しながら大きく変えていくべきところを定めていきたいと考えています。そのために、これからやっていくことを大きく「維持・強化・新たなチャレンジ」の3つの柱に分け、交通整理して社内や関係者と共有しています。

――具体的にはどのような強みを「維持」するのでしょうか。

 アビームはNECのグループ会社です。しかし、コンサル会社としての中立性・独立性がビジネスの要となるので、この位置付けはきちんと維持していきます。同時に、SAPシステムや業務プロセスの改革においても日本を代表するポジションに立っているので、これは維持します。

 そのほか、アビームの大きな強みはクライアントに対するコミットメントレベルが非常に高いこと。最後まで苦労して汗を流しながら、お客さまと一緒に走り切る姿勢を持っています。日本オリジンの会社であることも強みです。日系企業のグローバル化に非常に力を入れて事業展開をしています。「日系企業のグローバル化」はこれからもわれわれの存在意義であるし、競合他社との違いとして維持していこうと思っています。