「このまま働かずに給料をもらい続けたい」コロナ禍新入社員の本音写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの猛威によって社会は大きく混乱した。中でも学生という立場から一転、社会に出たばかりの新入社員たちの新生活はスタートから壮絶なものになってしまった。コロナ禍の落ち着かない時期に社会に出た彼らは、いったい何を思うのか。新社会人たちの本音を聞いた。(清談社 鶉野珠子)

ほぼゲームざんまいでも給料は8割補償
働くモチベーションはゼロに…

 緊急事態宣言が全国的に解除され、社会がこれまで通りの動きを取り戻し始めていた6月上旬。筆者は3人の新社会人から話を聞くことができた。

 最初に話を聞いたのは、東京都内にある貸しホールの営業職に就いた上田聡文さん(22歳・仮名)。上田さんは4月1日の入社以降、通常どおり研修を受けていた。しかし、1週間後の8日に会社から自宅待機を命じられた。

「研修の途中でいきなり『新入社員の皆さんは、明日から6月まで自宅待機になりました』と言われました。緊急事態宣言が発令されても何も言われなかったので、うちは通常営業なのかと思っていましたが、ただ対応が遅いだけでしたね。研修担当の上司からは、『後で自宅待機中の課題を指示するから』と言われましたが、その課題が指示されたのも数日後のことでした」