入社直後に在宅勤務になった
プログラマー、「出社は必要ない」

 営業職やサービス業など、対人業務の職種においては、研修も十分に行えなかったため、自宅待機を余儀なくされた新入社員も多いことだろう。一方、誰かと対面で仕事を行う必要性がない職種では、入社早々にリモートワークに切り替わった事例もある。プログラマーとして、スマートフォンアプリの開発を行う会社に就職した西野翔也さん(22歳・仮名)も、その一人だ。

「緊急事態宣言が出るまでは毎日出社していましたが、発令以降は新入社員を含む全社員が在宅勤務になりました。アプリの動作チェックなどは社外では行えないので先輩社員たちが交代で出社して行っていましたが、僕は4月7日以降、一度も出社していません」

 先輩たちからは「いきなり在宅勤務になったものの、慣れない環境での業務はいつもより疲れる…」という声も聞こえたそうだが、新入社員の西野さんはそうは感じなかったという。

「オフィスで働くことに慣れる前に在宅勤務になったので、そもそも環境の変化を感じませんでした。とはいえ、業務上不明な点を、チャットで質問しないといけないのは少し面倒でしたね。対面なら『ちょっと質問いいでしょうか?』と声を掛けるだけで済むのに、チャットだと長ったらしい文章を入力しないといけないので…」

 チャットだと、質問を投げた上司の状況も見えないため、忙しいかどうかも分からない。上司が取り込み中の際は、質問を送ってから回答が返ってくるまでに数時間以上かかることもザラだという。

「この大変な状況でも新人指導をしてもらえることは本当にありがたいですが、このスピードだと、スキルアップには時間がかかりそうだと感じるのが本音です。その点では、やはり顔を突き合わせて仕事をするほうが早く成長できる気がします」