ブルックリンのウェイトレス、ブリトン・カーバーさん(29)の家計は、あらゆる予想を覆して素晴らしい状態にある。3月半ばからロックダウン(都市封鎖)で一時帰休を強いられているカーバーさんは、失業手当が以前の収入をはるかに下回っているにもかかわらず、家にこもっている間に貯蓄を7000ドル(約74万円)増やした。カーバーさんは出費を抑えることに夢中になり、「どれだけ節約できるかがゲームになった」と話す。確かに、新型コロナウイルスの影響で金銭的に苦境に追い込まれているニューヨーカーも多い。その一方で、ロックダウンが貯蓄に「ミラクルグロー」(スコッツ社の肥料ブランド)のような効果をもたらした人もいる。米国で1500万人超が利用する家計簿アプリ「ミント」によると、4月から6月までにニューヨーク市のユーザーのネットキャッシュフロー(総収入から総支出を差し引いた額)は月平均1644ドルのプラスとなり、前年同期のマイナス110ドルと好対照をなした。
新型コロナの思わぬ効用:貯蓄が増える米国市民
有料会員限定
あなたにおすすめ