シェアハウスよりも「開かれた空間」に
Co-living(コリビング)という新形態

直営拠点の「HafH Nagasaki SAI」(長崎市)。新進気鋭の建築家による設計で、クリエィビティーあふれる空間になっている

 なぜ住み放題に着目したのか。HafHを立ち上げた株式会社KabuK Style代表の大瀬良亮さんに取材した。

「前職で大手広告代理店に勤務していました。仕事柄、海外出張が多かったのですが、現地でリモートワークをしながら各国を回り、旅をしながら暮らすライフスタイルに魅力を感じました。その経験により、自分が目指す働き方を選べる時代なのだと実感しました。一方で、外国人やシングルマザーなどを敬遠する文化がいまだにあるのが、日本の住まいの現状です。こういった旧弊をなくし、多様なライフスタイルを受け入れられる住居プラットフォームを作れないかと考え、その第一歩としてHafHを立ち上げました」

 同社が展開しているのは、Co-living(コリビング)という形態である。聞き慣れない言葉だが、最近、注目を集めている。シェアハウスと違うのは、働くスペースがある「職住近接」である点。滞在者や来訪者がコワーキングスペースで交流し、ビジネスの新しい可能性を生み出していく。シェアハウスよりも「開かれた空間」になっているのが、コリビングの特徴である。

「最初の拠点は、私の出身地である長崎に作りました。ここではネイバー同士がLINEのオープンチャットでさまざまな情報を交換しています。例えば、『今日はこんな場所に行ってきた』とか『晩ご飯にカレーを作るよ』といった気軽な情報交換をしています」

拠点は世界176都市
海外移住や多拠点居住にも使える

「和歌山県の那智勝浦にあるHafH拠点では、コロナウイルスの自粛期間中に、オンライン宿泊というイベントを開催していました。地元の魅力を紹介した後、オンライン飲み会を行ったところ好評で、他の拠点でもオンライン宿泊を横展開することに。こういったイベントを通して、ネイバーが交流を深めていくことができるのも、HafHの魅力だと思います」

 各拠点には、ドミトリータイプだけでなく、個室も用意されている。大勢で楽しみたい、一人で静かに過ごしたい、その時の気分で自由に選ぶことができる。また、世界176都市に拠点があるので、海外移住や多拠点居住を考えている人にも便利なサービスだ。