米国と韓国は来週にも、コンピューターシミュレーションを使った3度目の合同軍事演習を開始する。ドナルド・トランプ米大統領が2年前、野外演習の縮小を命じたことで、両国は机上のデジタル演習へと移行した経緯がある。このため、大半の米韓兵士は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権との激しい衝突に備えた実動演習を実施していない。韓国軍は1年半の徴兵制度で入隊する兵士で主に構成されており、米兵の韓国駐留期間も通常は1年程度だ。野外演習を前回実施したのは2018年初頭で、その際は数万人の兵士が参加。多くの戦車が投入され、海兵隊による上陸演習も行われた。今は室内でコンピューター画面を前にしての演習となる。国防当局者によると、参加するのは数千人程度だ。