過去10年間、外国株は米国株に比べて手を出すのが難しかった。今、それが変わる節目の時かもしれない。米国を除く先進国市場、そして新興国市場の株式は何年にもわたり、米国株をアンダーパフォームしてきた。そのため米国株のバリュエーションは、外国株をはるかに上回る水準に押し上げられた。リフィニティブ・リッパーのデータによると、世界的に株高だった昨年ですら、米国株のミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)は28%値上がりし、国際株式ファンドの平均23%をしのぐ好調ぶりだった。今年1~7月に米国株ファンドは平均で2.1%値下がりしたが、国際株式ファンドは5.5%下落した。そこで問題となるのは、バリュエーションや、世界経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の変化を考慮して、外国株が魅力的な投資対象になるのかどうかだ。投資のプロの多くはその答えがイエスだとしている。