動画共有アプリの「TikTok(ティックトック)」はグーグルの携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」の個人情報保護をすり抜け、何百万もの携帯端末から個別の識別番号を収集していた。これにより、本人に情報収集を拒否する機会を与えることなく、オンラインでユーザーを追跡することが可能になっていた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析で明らかになった。携帯電話セキュリティー専門家によると、この手法は異例の多層暗号化によって隠されていた。アプリによる利用者追跡を制限するグーグルの規約に違反し、TikTokユーザーにも知らされていなかったもようだ。WSJの試験によると、TikTokは昨年11月にこの慣行を停止した。