米大統領選で民主党候補に内定しているジョー・バイデン氏は副大統領候補にカマラ・ハリス氏を選ぶことで、党から突き付けられていたチェック表の各重要項目について、賛同の意を示した。その項目は、女性・マイノリティー(社会的少数派)・進歩派(党の左傾化に歩調を合わせる)といったものだ。バイデン氏は接戦州の郊外地域でドナルド・トランプ米大統領を打ち負かす必要があるが、そこでカリフォルニア州選出の上院議員であるハリス氏がどのような役割を果たすのかが、今後の注目点になる。バイデン氏が当選した場合、大統領就任時の年齢が78歳と史上最高齢になることを考えると、今回の彼の選択は特に重要だ。生命保険料算定の理論や、彼の頭脳の明晰さの衰えから判断して、バイデン氏が任期をフルに務められた場合でも再選に臨むことはないように思える。バイデン氏への票は、次の大統領になる可能性が高い副大統領候補への票でもある。バイデン氏の選挙キャンペーンの様子や、彼のアドバイザーたちがメディアの質問から彼を守る様子を目にしてきた米国民は、そのことを十分理解しているはずだ。