――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国の物価は7月に上昇したが、連邦準備制度理事会(FRB)にとってはインフレ率がさらに大幅に上向かなければ、進路変更の検討すらままならない。だが投資家にとっては、それは青信号となる。  米労働省が12日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇し、前年同月比では1%上昇した。食料品とエネルギー品目を除いた物価――インフレ動向を見極めるためにエコノミストが注目するいわゆるコアCPI――も0.6%上昇し、前月比としては1991年以来の大幅な伸びを示した。