かつて米ネットワーク機器大手シスコシステムズがくしゃみをすれば、IT(情報技術)業界全体が風邪をひくと言われていた。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中にあっても、シスコには以前ほどの感染力はない。シスコの最新の決算に対する市場の反応はその好例だ。同社は12日、5-7月期(第4四半期)売上高が前年同期比9%減となり、8-10月期(第1四半期)はさらに減収幅が広がるとの見通しを示した。パンデミックで多くの顧客が支出を抑える中、これはシスコにとってここ10年余りで最大の持続的な弱点となりそうだ。同社株の13日終値は前日比11.2%安となり、1日の下落率としては2011年初旬以来で最大となった。