――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  投資家は欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏同業PSAの合併にあまり期待を寄せていないようだ。だが、その潜在的価値とFCAに有利な財務条件は、合併手続きが最終段階に近づくにつれ無視できないものになるだろう。  自動車業界に合併が必要なことにほとんど疑いの余地はない。特に欧州では、トップ3メーカーの今年上期の市場シェアは53%にとどまっており、規制当局は利益率の低い電気自動車(EV)を推進している。