市場のバブルとは、投資家たちが相場の急上昇に引き付けられて、適正な分析をほとんどせず、購入対象資産の長期的な見通しをあまり懸念せずに、短期間で利益を得ようとする状況だ。そこでは標準的な価値評価はもはや意味がないとして、常に無視される。そしてバブルは通常、低金利に助長される。これらは聞きなれた説明ではないだろうか。米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和政策の継続に懸念を抱く投資家らが不満に思っていた「すべてがバブル」という状態だ。しかし「すべてがバブル」は、文句を言う多くの投資家の想像にすぎない。第1に、バブルの範囲はすべてではない。第2に、現在の状態はバブルではない(ただし一部の個別銘柄、例えばテスラ株などはミニバブル状態にある)。
米市場「すべてがバブル」ではない
投資家の買いは合理的
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