ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の治療に当たっているドイツの医師団は24日、同氏が神経ガスや殺虫剤などに含まれることの多い有毒物質を飲まされたとの見解を示した。ベルリンにあるシャリテ病院は発表文で「患者は集中治療を受けており、依然として(医療行為による)昏睡(こんすい)状態にある」と説明。「病状は深刻だが、命に別条はない」と述べた。同病院の医師団によると、ナワリヌイ氏は神経ガスや殺虫剤中毒に用いられる解毒剤「アトロピン」による治療を受けている。治療効果は確実ではなく、長期的な副作用に苦しむ可能性もあるという。また、医師団は毒素を特定するため検査を実施していると述べた。ナワリヌイ氏は先週、ロシア国内を旅行中に倒れ、シベリアの都市オムスクから緊急搬送され22日にベルリンに到着した。同氏の安全を確保するため、ドイツ連邦刑事局(BKA)の武装警官が病院で護衛にあたっている。
ロシア野党指導者、毒盛られた 独医師団が見解
有料会員限定
あなたにおすすめ