「日本一早起きの経営者」になるため、2時55分に起床する

「何か話があったら、いつでも来いよ」は、なぜ正解ではないのか? 高橋誠一(たかはし・せいいち)
三光ソフランホールディングス株式会社 代表取締役社長
1945年、大宮市(現さいたま市)生まれ。東京電機大学電気工学科卒業。1974年に三光不動産株式会社(現三光ソフランホールディングス)設立、代表取締役社長就任。現在、三光ソフラン(株)代表取締役会長、メディカル・ケア・サービス(株)代表取締役会長、(株)財産ドック代表取締役社長、全国賃貸管理ビジネス協会会長、(財)日本賃貸住宅管理協会副会長など、様々な役職を兼任。2004年に、不動産事業の振興に多大な貢献をし、関係団体の役員として業界の発展に寄与したとして、「国土交通大臣表彰」受賞。2006年には、建設・不動産・賃貸管理・介護事業の功績により、「黄綬褒章」を受章。さらに2016年には、「旭日双光章」を受章。

高橋:山下さんは、朝2時55分に起きていると聞きました。まさかそんなに早いとは……。それもキリのいい「3時」ではなくて、その5分前の「2時55分」なのは、どうしてですか?

山下:「株式会社壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)」の創業者、宗次徳二さんが朝3時55分(さあゴーゴー)に起床して、日本一早起きの経営者と言われていたので、その1時間前に起きることにしました。宗次さんの話を聞いて「3時」を目指す人はいるでしょうけど、「2時55分」はいないと思いまして(笑)

高橋:どんどん時間を早めて、「追従を許さない」という感覚ですか? 普通の人なら、眠くて仕方ないですよね。

山下:今のところはまだ大丈夫ですね。寝る時間を早めたりして、睡眠時間が短くなりすぎないように気をつけています。

2時台と3時台では違います。たった5分でも、「宗次さんよりも1時間早く起きる」という習慣が、自分の自信につながっている気がしています。

(第4回に続く)