中国の電子商取引最大手アリババグループ傘下のアント・フィナンシャル・サービス・グループは25日、香港と上海で新規株式公開(IPO)するための申請書類を提出し、数カ月以内の上場に向けて動き出した。今回の申請書類により、アリババ会長の馬雲(ジャック・マー)氏率いるアントの詳しい財務状況が初めて明らかとなった。2019年の純利益は約170億元(約2600億円)と、前年の6億6700万元から大幅に増加し、今年1-6月期(上半期)の利益は210億元超となっている。19年の売上高は1206億元と、前年から約40%増加。今年1-6月期の売上高は前年同期比38%増の725万元だった。アントは中国で広く普及しているモバイル決済ネットワーク「アリペイ(支付宝)」を手掛けており、申請資料によれば6月時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は7億1100万人、年間アクティブユーザー数は10億人を超える。
アリババ傘下アント、香港と上海で上場申請
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