大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、
40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。
でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。
そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、
株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。
最初は短期売買を繰り返して失敗したが、
より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。
どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。
多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。
その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、
すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
あえて原理原則を決めない
私は「割安成長株」を「中長期保有」するスタンスで運用しています。
その理由は、大きく2つあります。
1つは、あまりにも遠い先は見通せないからです。
私は中長期投資といっても、20年とか30年という長いスパンを見据えているわけではありません。
ビジネス環境が目まぐるしく変化するいま、そんな遠い先まで見据えることなど不可能です。
私のいう中長期投資とは、多くが2~3年程度です。
このくらいのスパンなら、どんな銘柄が成長するかは、証券会社サイトで無料で読める「会社四季報」の情報や、各社のHPにある「IR情報」からでも十分に見通せます。
世界ではAI(人工知能)やロボットによる自動化が進み、超高速大容量の通信規格「5G」の本格運用が開始されています。
一方、国内では少子高齢化が急速に進んでおり、産業構造やビジネス環境が大きく変わろうとしています。
このような環境では10年先など予測することができませんから、私は2~3年先の売上と利益を想像しながら割安成長株を選んでいるのです。
銘柄を購入してからも、その先のさらに2~3年先の業績を想像しながら、継続保有するか、キリのいいところで売却するか考えるようにしています。
2~3年先の成長シナリオが崩れなければ保有継続となり、結果的に10年前後の長期保有につながっている銘柄もあります。
逆に、中長期投資といいながらも、短期で売却しないわけではありません。
1~2ヵ月で株価が思いのほか上昇したら利益確定することもありますし、悪材料が出て株価が下がったら、買って1週間後に損切りすることもあります。
そこは投資家としての経験を踏まえて、あえて原理原則を決めずにケースバイケースで、臨機応変に対応しています。