【働きながら9つの資格に独学合格】忙しい人ほど効果が出る「耳学」勉強法とは?
働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、メソッドの一部を公開します。

忙しい人ほど効果が出る勉強法とは?
本日は、超効率な勉強法、耳学についてお話しします。
耳学とは、問題集を音声で耳から聞いて学習するやり方です。
「そんな音声、どこに売っているの?」と思った方もいるでしょう。自分で録音するんです。自分自身のスマホで。昔と違い、今はスマホという素晴らしいデバイスがあるので、誰でもいつでも簡単に録音と再生ができます。では、耳学のやり方について具体的に解説します。
【準備するもの】
問題集、スマホ、Bluetoothイヤホンの3点です。
【やり方】
問題集を自分で読み上げ、それをスマホの録音機能を使って録音します。具体的には、問題文、選択肢、答え、解説、という順番で読み上げ、録音します。このとき、少し早口で録音するのがポイントです。
耳学は1回で聞いて覚えるのではなく、繰り返し聞き、頭に知識を定着させる学習法なので、できるだけ数多く聞く必要があります。よって、ゆっくり丁寧に読むのではなく、気持ち早口で読んだほうが繰り返し聞くことができます。
また録音する際には、大量記憶法で作ったユニットごとに読み、録音データを分けておくと、すぐに聞けるので便利です(大量記憶法の詳細は拙著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』にて)。

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耳学で使用するのは、基本的には問題集です。大量記憶法は問題集をユニットごとに分割して、それを計画的に学習する方法ですが、これをそのまま耳学に流用するので、必然的に録音するのは問題集になります。
机に向かって勉強する時間がない日でも、当日進めるユニットの音声をBluetoothイヤホンで聞くだけでその日の学習を終わらせることができます。「ながら学習」で聞いたところは、「勉強をした」ことにして日付を記入してOKです。
参考書を使うタイミングは?
参考書を耳学に活用するタイミングは、問題集を1周し終えたくらいが目安となります。この段階であれば、参考書の音声を聞いたときに、問題集の知識とリンクするようになるので、実践的な知識としてスムーズに頭に入ってくるようになります。
ながら学習+大量記憶法が最強の理由
従来の「ながら学習」は、空いた時間に突発的に勉強を始めるので計画性がありません。ゆえに、学習による成果が見えにくく再現性も低いという欠点がありました。これまでの「ながら学習」は勉強時間の「おまけ」にすぎませんでした。対して、私の推奨する「ながら学習+大量記憶法」は、その日に進める予定のユニットを「ながら学習」で進めることで、計画性が生まれます。
(本原稿は、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を一部抜粋・編集したものです)