新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に際して缶の需要が増大している。メーカー各社は供給不足を防ぐと同時にこの機運に乗じるべく製造能力を引き上げている。バーや飲食店が全米で閉鎖された際、消費者はスーパーで飲料の大きなパック――通常は缶だ――を買い急いだと業界幹部らは話している。食品の缶詰の売り上げも急増した。それは、既にガラスやプラスチックボトルからシェアを奪いつつあったアルミニウム飲料缶へのシフトを加速させている。メーカーは缶人気が高まっている理由について、ガラスよりも軽くて丈夫な上、ガラスやプラスチックよりもリサイクル率が高いことを挙げている。通常は缶で売られるハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)の人気上昇も要因だ。
コロナ禍で缶不足、対策急ぐメーカー
「需要は天井を突き抜けた」との声も
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