学資保険の内容は要確認
60歳までの貯蓄は教育費と車代でほぼ相殺?

 残りは584万円になりますが、60歳になるまでの間、2人の子どもの教育費の負担があります。2人とも学資保険に加入されていますが、保険料から推測すると満期金は2人合わせて400万円前後ではないでしょうか。ただ、それが本当に純粋な学資保険なのかはやや気になるところです。学資保険であれば節目に一部給付金を払うもの、あるいは一定の年齢から毎年給付金を払うもの、満期金を払うものに分けられるからです。万が一、Jさんが亡くなった場合、保険金がどのくらい出るのか学資保険の内容を確認しておきたいところです。

 いずれにしても、2人の子どもが大学まで行けば学資保険だけでは学費は不足するはずですし、貯蓄もかなりの部分が学費に消えてしまいます。奨学金の使用はできる限り避けたいので、場合によっては個人年金保険を解約して充当することも検討しなければなりません。子どもの学費と車の買い換えだけで、60歳までに貯めることができる貯畜はほぼ相殺される可能性が高い気がします。

節約だけでは危険
収入アップの方法も検討すべき

 自分が健康である限り働けるのは老後にプラスですが、残念ながら節約だけでは家計に余裕はなく、また目標の1つである中古住宅の購入には手が届きそうにありません。そして年金が多くなく、また貯蓄もあまりない状態で老後を迎えることになるかもしれません。転職は無理だとしても、融通が効く勤務先なようなので副業をするなど収入アップを模索する必要がありそうです。また、貯蓄が30万円と少ないので、Jさんが大病を患った場合などは医療費に窮する可能性もあります。日額5000円入院給付金の出る医療保険、学資保険の保障次第ですが、死亡保障1000万円くらいの死亡保険はリスクマネジメントの観点から確保しておきたいところです。こうなるとさらに貯蓄が厳しくなるはずで、厳しいことを言わなければなりませんが、節約だけでなく収入アップの道も早急に考えてください。

(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)