コーラに関しては、他にこんな都市伝説もあります。コンプライアンスの観点からいえば今やったらアウトですが、私が子どもだった1970年代、百貨店の実演販売で「ドイツのクリーナー(洗剤)」を売っている人が行っていた手品です。

 彼曰く、「コーラは体によいはずがないから、きれいにしよう」ということで、コーラが半分くらい入った瓶の中にその洗剤を入れて、シェイクするのです。すると一瞬で、コーラが透明な液体に変わってしまいます。

「日本の洗剤でやってごらん。絶対こんな風には色が落ちないから」と言われて、小学生だった私は800円でそれを購入し、帰ったことを覚えています。

子どもの頃に騙された
コーラが真っ白になるクリーナー

 実は、洗剤でコーラが真っ白になるなどというのはまったくの都市伝説で、実際にやってみるとわかりますが、そんなことは起きません。ちなみに、私が少ないお小遣いで買ったその洗剤も、日本製と性能は全然変わりませんでした。

 実はこれ、子どもだましの手品で(当時は主婦もだまされて洗剤を買っていましたが)、販売員がコーラだと言って見せていたのは、イソジンを少しだけ薄めてコーラっぽくした液体だったのです。イソジンの原料であるポビドンヨード液は、ビタミンCを混ぜると化学変化が起きてヨウ素が還元され、無色透明になるのです。

 市販のビタミンC粉末を「洗剤だ」と言ってイソジンに混ぜたら、一瞬でコーラだと思っていた液体が透明になる――。この実験は面白いのですが、コロナ禍の今、イソジンはとても貴重なので、読者のみなさんは再現実験をしないほうがいいと思います。

 さて、冒頭で述べた、アメリカのマクドナルドの公式回答に話を戻します。このように、都市伝説に対してマクドナルドが公式回答をするということは、どこが新しいのでしょうか。

 実は、私たちコンサルタントの間では、マクドナルドは都市伝説への対抗策に力を入れている企業として知られています。有名な対策として、日本マクドナルドが開業直後から行っている「ストアツアー」(現在では「マックアドベンチャー」と呼ばれているプログラム)が挙げられます。