保護者を伴わずに米国に不正入国した未成年の移民を、移民管理当局が連邦福祉当局に引き渡すケースが増えている。事情に詳しい複数の政府当局者が明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、このような未成年者はほぼ全員が強制送還され、難民申請の機会も与えられなかったが、政府の対応に変化がみられている。関係者によると、厚生省が運営する移民収容施設に引き渡された未成年者の数は、この数週間は1日当たり約30人で、1カ月前の約6人から増えた。税関・国境警備局(CBP)の担当者はコメント要請に応じなかった。厚生省の担当者は質問をCBPに問い合わせるよう求めた。トランプ政権が難民申請を受け付けることなく未成年者を速やかに強制送還している問題を巡っては、訴訟も起こされていた。