メイフラワー号の大西洋横断から400年後、同じ名を冠した船がその歴史的航海を再現する。しかし、最初のメイフラワー号が102人の乗客を乗せて米マサチューセッツ州プリマスに向かったのに対し、今回の船は来春、無人で約2週間にわたり大西洋を運航する。海洋研究を行う英非営利組織プロメアはIBMとパートナーシップを組み、この新しい完全自動運航型のメイフラワー号を9月16日に披露する。場所はメイフラワー号が1620年に出航した英海岸沿いの町プリマスだ。自動化が米国の労働者の経済格差を拡大させる中、2021年に無人の自動運航船に海を横断させることが象徴するものは、やや分かりやす過ぎるかもしれない。しかし、船の開発者は、自動運航船は人を機械に置き換えることが目的ではないと強調している。それよりも、有人ではコストがかかりすぎる、または危険すぎるとみなされる航海に役立てることが狙いだという。
ロボット船の開発進む 自動運転車の先行くか
無人船には交通渋滞の心配もなければ、寝棚やトイレも不要
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