米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)は23日、新型コロナウイルスワクチンの完成に向けて最終段階の臨床試験(治験)を開始したと表明した。三大陸で約6万人を対象に、1回の接種で効果と安全性が認められるかを検証する。来年初めには結果が出る見通し。結果が良好であれば、政府が緊急使用許可(EUA)を出す可能性がある。JJは米国のほかブラジルや南アフリカなど数カ国で成人の参加者を募る。国立衛生研究所(NIH)、厚生省などの米政府機関がJJの治験に助成している。米国でコロナワクチンの第3相試験に着手するのは、米モデルナ、米ファイザーと独バイオンテック、英アストラゼネカに続き4件目となる。