新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、クラウド関連のスタートアップ企業に新規顧客や投資マネーが流入している。背景には、企業が先を争ってクラウド関連のプロジェクトを加速させていることがある。最も大きな追い風を受けているのが、アプリケーションセキュリティー、コンピューターネットワーキング、ストレージ、エンタープライズデータベースなどを手掛ける新興企業だ。調査会社CBインサイツによると、4-6月期のクラウド関連の資金調達は世界で97件と、前年同期の76件から増加し、3年ぶりの高水準となった。そのスタートアップ企業97社は合計でおよそ30億ドル(約3200億円)を調達した。創業5年のスニク(Snyk)は今月、2億ドルを調達した。アプリケーションセキュリティーを手掛ける同社は、ソフトウエア開発者がクラウドベースのアプリにセキュリティーを構築・展開する上で、セキュリティー担当チームに負担をかけずに迅速に行えるよう支援する。