自宅訪問謝罪で長居はN G
正座は5分で切り上げる

 この時以来、訪問した相手にまずはお詫びの姿勢を取る意味で正座をしたとしても、5分で正座を解除することにしました。「恐れ入ります(恐縮です)が、足を崩させていただきます」と相手の目を見ながら告げるのです。

 足がしびれた以外にも膝の具合とか腰痛持ちとかの理由をつけて、自ら切り出します。なかには「謝罪にきて足を崩すとは何事だ!」「なめてるのか!」などと怒り出す人もいます。

 そんなときのために、あらかじめセリフを用意しておきます。「お話しいただけないようですから、いったん引き上げます」「改めてお返事します」と。

 前回記事(本当にあったクレーマーの怖い話、「自宅訪問」を絶対にしてはいけない理由
でお伝えしたように、クレーマーから自宅訪問の要求を受けた際はまずは「回避」を念頭に行動をすべきです。しかし、それでも自宅への訪問謝罪をせざるを得ないケースもあるかもしれません。その際、重要なポイントは、とてもシンプルで、長居しすぎないということです。室内には上がらず“玄関先”で対応するのも非常に有効です。要するに、無理をせずさっさと引き上げてしまえば、組織戦に持ち込むことが可能になるため、相手に話し合う余地がないと感じられたら、退散してしまうのが一番なのです。

 早めに「ギブアップ」すれば、怒鳴られる恐怖も足の強烈なしびれともオサラバできます。そして、仕切り直しをしたのち、

「お詫びにご自宅を訪問した際に、正座を強要されました」
「怖い思いをしたので、顧問弁護士とも協議し警察にも相談しました」
「これ以上の過大な要求をされるようであれば法的な対応を考えます」

 などと、電話や文書で通知すれば一件落着です。