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ドコモ口座事件が社会問題と化し、「自分の預金は大丈夫か」と不安に思う人は少なくないだろう。そこで本稿では、銀行のインターネットバンキングサービスを利用する上での「不正解」と「正解」のケースを3つずつ紹介し、犯罪被害に遭うリスクや遭ってしまったときの被害を軽減するためのコツをお伝えしたい。(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

ネット取引で「便利と安全」の
同時確保は至難の業

 NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を悪用した預金不正引き出し被害が次々と発覚し、件数、金額はともに増え続けている。不正引き出しに遭った銀行名が公表されるたびに「自分の預金は大丈夫か」と心配になる人は少なくないだろう。

 今回の「ドコモ口座」事件においては、チャージの際の本人確認の甘さからドコモが被害者に対して全額を補償するとしている。しかし金融犯罪は年々増加し、犯行の手口は高度化している。ドコモ口座の被害に遭わずとも、インターネットバンキングを利用していると、いつ自分のお金が被害に遭うか分からない状況に置かれていることは認識しておくべきだろう。

「心配ならネット取引など使わないのが一番」という意見もあるようだが、最初から使わないのならともかく、いったん「便利」を知ってしまうと、「全く利用しない」時点に後戻りするのは現実的ではない。

 ネット取引において、「便利」と「安全」は同時に確保できないが、万一不正取引の被害に遭ったとき、被害を最小限にする「工夫」はできる。ネット取引はさまざまあるが、今回は銀行のネットバンキングに絞り、やってはいけない「不正解」の例を紹介しつつ、工夫の結果の「正解」のコツを見ていこう。