副業を始める会社員が気を付けたい4つのポイント、あなたは大丈夫?副業を始める際に気を付けるべきポイントとは? Photo:PIXTA

企業の顧問社労士として、数多くの労務問題を解決してきたカタリーナ。新たに始めたオンラインのよろず労務相談には、経営者・労働者を問わず、さまざまな相談者が訪れる。
本日の相談者は、コロナ禍での収入減をきっかけに副業を始めたいという男性社員(28)。だが、会社に言い出しにくい雰囲気があり、こっそりと始めたいと言うが……。

副業したいと言い出しにくい会社の雰囲気に……

カタリーナ「こんにちは!社労士のカタリーナです。菊池健太さんですね。今日はどんなご相談かしら?」

菊池 「コロナの影響で、残業が減って収入もダウンしちゃいました。飲みにも行かなくなって、少し時間に余裕ができたので、前から興味のあった副業を始めてみたいと思っているんです」

カタリーナ 「あら、いいじゃない。コロナを機に、副業への注目度は高まっているわ。大手企業も副業人材の公募を続々と始めているし。お金だけじゃなく、視野や人脈を広げることもできるし、これまでの経験と実力を他で試すチャンスとも言えるわね」

菊池 「はい、でも困ったことがあって…」

カタリーナ 「会社が副業禁止とか?」

菊池 「いえ、その逆で。就業規則が改定されて、副業ができるようになったんです。でも、誰一人として公に副業を申告してやっている人はいません」

カタリーナ 「どうして?」

菊池 「うちの会社で幅を利かせている営業部長が、『副業なんてやる奴の気が知れない!』って、豪語していて。昔の人だから、一社に勤め上げるのが常識なんでしょうね。それで、誰も言い出せないんですよ」