新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防ワクチン接種を広範に実施すべきかどうかの判断基準を巡り、米ホワイトハウスは米食品医薬品局(FDA)の提案に反論しており、FDAの指針を承認する可能性は低い。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、ホワイトハウス当局者は最近のFDAとの協議で、指針の草案に対し複数の懸念点を指摘。臨床試験で接種を受けた参加者を2カ月間モニターし、副作用の有無を確認することを義務付ける提案などに難色を示したという。こうした意見の不一致は、新型コロナ予防ワクチンの使用承認の是非やその時期を巡る政権とFDAの対立につながる可能性がある。現在実施されている後期臨床試験では、早ければ数週間以内に有効性を巡るデータが出始める。