消費財メーカーはプラスチックから紙製の梱包(こんぽう)へ移りつつあるが、商品の中身が腐ったり湿ったりするのをいかに防ぐかという難問に直面している。規制の圧力や消費者の厳しい視線にさらされる中、食品や飲料、洗浄スプレー、日用品のメーカーにとってプラスチックごみの削減は大きな課題だ。スイスの食品大手ネスレや英蘭系の同業ユニリーバなどの企業は、リサイクルの難しいプラスチックの代替として紙を活用し始めている。企業幹部は紙を採用する理由として、再生可能な資源でリサイクルが容易なうえ、消費者がどのゴミ箱に捨てればいいか混乱せずに済むことを挙げている。プラスチック製のストローや袋、フルーツトレー、飲料用シュリンクラップは着実に紙や段ボールで置き換えられつつある。
「脱プラ」で紙包装にひねり、消費財ブランドの挑戦
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