3つ目のタイプはすごく真面目でいいんだけれど、世の中の変化に合わせて変わろうとすると、右往左往したり、どう変わっていいかわからないケースが頻発します。所属する業界やポジションの特性を考えずに、とにかく紋切り型に「これがトレンド」とあちこちで言われている流れに、ついつい乗っかっちゃったりする。

 そんな時こそ、自分や自分の会社のやるべきことや、「意義」に立ち返る必要があると思います。

平田 そうですね。「意義」が分かっていると、自分を見失わなくて済むのではないかと思います。

変化に乗り遅れない人ほど
変化を受け入れ、経験を忘れる

井上 平田さんから見て、変化に乗り遅れないために必要な視点は何だと思いますか?

平田 「意義」に立ち返ると同時に、大切なのは「変わっていい」と変化を肯定することだとも思います。「とりあえず、やってみる」ということは、若い人から高齢の人まで、誰もができます。

 ただ、失敗が怖くてなかなか変化に踏み切れない…と思うのも人間の性です。そういう時は、今までの経験を一旦忘れることも必要です。

 もちろん、経験は忘れても、意義は忘れてはいけません。そして、意義はどの企業にもあるはずです。デザインファームとしての私達の役割は、先ほどのスノーピークのように、体験や文脈までを含めた「デザイン」をすることです。

 お客さまの中に眠っている意義を、今の時代背景とどうつなげるか?変えるべきところと変えない方が良いところを一緒に考えながら今後も新しい形を模索していきたいですね。