ドナルド・トランプ米政権による高度技術者向け「H1B」査証(ビザ)プログラムの見直しは、インドなど外国の低賃金技術者を米国に派遣する事業モデルを圧迫しそうだ。H1Bビザは特にハイテク企業や多様な企業のIT(情報技術)部門に重宝されている。6日発表された新規制により、米企業はH1Bビザを持つ労働者にこれまでより高額の賃金を支払うことが義務付けられる。さらに、ビザ申請に必要な資格が絞り込まれ、一部の契約労働者に対するビザの有効期間は短縮される。トランプ政権関係者はこうした変更について、米労働者を守るために必要だとしている。H1Bビザを取得する外国人労働者がより低い賃金で同様の仕事をするため、米労働者が不利な立場に置かれていると政権はみている。