9月15日11時35分~12時03分、上海全市で予行としての防空警報が発令された。毎年行われるとはいえ、サイレンの音量とその時間の長さに市民は一瞬ヒヤリとした。戦争当時の幻想に取り憑かれた老人もいたのではないか。上海市では各町内や居住区域ごとに、総計70万人というかつてない規模での動員をかけ、有事を想定した大規模な避難訓練が行われた。

 他方、9月11日、北方導航、撫順特鋼、舜天船舶、亜星錨鏈、中原特鋼が株式市場でストップ高となった。日本の「国有化」が、中国の軍事産業を刺激したためだ。アナリストは「軍事関連銘柄が活発に動き出す」とコメント、メディアも「中国は大国の地位にふさわしい海軍力の強化に乗り出す構えだ」と結んだ。

 広州市からは実兵による実弾演習が報告され、市井では、「さっさとやっつけてしまえ」などと“たわいない会話”が聞こえてくる。市民のひとりは「明らかに中国は日本に優る大国。政治・経済が弱体化した日本から得るものなどほとんどない」と話す。戦場は尖閣諸島、短期決戦、一撃にして日本を叩きのめす――、それがシナリオだともささやく声もある。