「妻に頼っている」と早死に!?人生後半戦を楽しむ生き方、弘兼憲史氏が伝授家事全般をひとりでこなせない男は生き残れないと考えていたほうがいい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「人生100年時代」という言葉が根付き、生涯現役が謳われている昨今。『島耕作』シリーズや『黄昏流星群』など数々のヒット作を生み出した漫画家・弘兼憲史氏も、70代の現在が人生で一番楽しいと感じているといいます。とはいえ、実際は体力的にも精神的にも制約が出てくる人生後半戦を、どうすれば楽しく過ごせるようになるのでしょうか。そこで今回は、弘兼氏の最新エッセイ『弘兼流 やめる!生き方』(青春出版社)から、人生後半戦を楽しく過ごすための生き方を紹介します。

夫から離婚を切り出すケースが増えている

 ここ数年、夫から切り出す熟年離婚が増えているといいます。その多くは50代後半~60代前半で、子育てが終わったタイミングや、60歳になって職場環境が変わったきっかけなどで離婚を切り出すようです。背景には、共働きが増えて、男も家事をこなせるようになったことや、妻も仕事を持っていて経済的に自立できるようになったことが影響しているのかもしれません。

 少し前までは、「熟年離婚」「定年離婚」と言えば、妻から切り出すケースがほとんどでした。60歳で定年を迎えて送迎会で会社を送り出され、花束を抱えて家に帰ったら、妻から離婚届を差し出されたという話は、団塊世代では「本当にあった怖い話」でした。