米共和党の資金調達役のエリオット・ブロイディ氏は20日、国外でのロビー活動を規制する法律に違反した罪を認めた。マレーシア政府系ファンドのワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)での巨額の資金不正流用を首謀したとされる実業家のジョー・ロウ氏から660万ドル(約6億9600万円)を受け取り、同氏の代わりにロビー活動を行ったという。コリーン・コラーコテリー連邦地裁判事が電話で行った審理で、ブロイディ被告は検察側との司法取引に基づき、ロウ氏が同被告に金を払い、1MDBに絡む不正疑惑に関する米司法省の捜査に影響を及ぼそうとしていたことを認めた。同被告はこの金が没収されることに同意した。裁判所に提出された書類によると、ブロイディ被告はロウ氏の要請を受け、2017年にドナルド・トランプ米大統領と当時のマレーシア首相のゴルフラウンドの手配などを試みた。だが同被告は20日、これらの試みは全て失敗に終わったと述べた。