米テスラはかつてないほどの好決算を発表したが、それでも株主の前には「危険な真実」が浮かび上がってくる。つまり、米ウォール街のお気に入りの銘柄は、注目ハイテク企業も夢でしかない水準までバリュエーションが跳ね上がった自動車メーカーだということだ。テスラが21日公表した7-9月期(第3四半期)決算は、極めて力強い内容だった。先月には、過去最多の納入台数を発表しており、売上高は87億ドル(約9100億円)、1株利益は0.27ドルとなった。売上高は市場予想を上回り、決算発表後の時間外取引で、テスラ株は再び力強く上昇した。テスラはこれで、米国会計基準(GAAP)ベースで5四半期連続の黒字を達成した。他にも朗報はあった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は株価高騰に乗じて、9月に株式売却を通じて50億ドルを調達。テスラは9月末時点で、従来の最高額をはるかに上回る145億ドルの手元資金を確保した。
テスラの「危険な真実」、好決算でも変わらず
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