――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が同業ザイリンクス買収という大きな賭けに出る。AMDの7-9月期(第3四半期)決算は、なぜそれが可能なのかを示す内容となった。
AMDは27日、決算とザイリンクス買収を同時に発表した。同社はザイリンクスに対し株式交換を通じて約350億ドル(約3兆6600億円)相当を支払う。今月初旬にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が両社の買収協議を報じる前のザイリンクス株価水準からは約35%の上乗せとなる。これはAMDにとって過去最大の買収案件だ。先月には、米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアがソフトバンクグループ(SBG)から英半導体設計ARM(アーム)ホールディングスを400億ドルで買収すると発表するなど、半導体業界では合併・買収(M&A)の発表が相次いでいる。